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なぜトリキュラーは煙草と併用してはいけないのか

2020年03月01日
笑顔の女性

すでにお話しましたが、喫煙習慣がある女性は、トリキュラーの服用が禁止されています。その理由について、ここでは詳細に説明します。同時に、加熱式たばこの使用可否についても合わせて考察します。

実はその理由の一端を、すでに副作用のところで述べました。副作用の1つに、血栓症という疾患が挙げられると述べましたが、たばこの影響で血栓症のリスクが高まるから、これが最大の理由です。血栓症は、心筋梗塞や脳血管疾患(脳卒中)の危険因子です。そのため、煙草とトリキュラーの併用は禁忌の扱いになります。

もう少し詳細に説明しましょう。煙草といえば、ニコチンと一酸化炭素が含まれる危険な嗜好品でることはよく知られます。ニコチンには動脈血管を収縮させる作用があり、物質として不安定な一酸化炭素は血中の酸素をうばうことによって、安定物質の二酸化炭素になろうとします。酸素がうばわれると血液は凝固しやすくなるため、血栓が起こりやすくなります。これが、煙草による血栓症発症のメカニズムの概要です。

トリキュラー自体に血栓症のリスクを上昇させる因子が含まれているため、煙草との併用により、そのリスクがさらなる急上昇を招くと考えられます。結果として、トリキュラーと煙草の併用は禁止という判断に至ったと考えられるのです。ただ、これですべてが解決したわけではありません。近年注目を集める加熱式たばこ、電子たばことの関連についても言及しなければならないからです。

アイコスシリーズやグローシリーズ、プルームテックシリーズなど、近年人気が急上昇している印象があり、これにともない、女性の加熱式たばこ喫煙者も以前にまして多くなってきている印象があります。何しろ、一般的な煙草よりも害が少ないとうわさされるだけに、何度も禁煙にチャレンジしては失敗を繰り返した経験をお持ちの方は、男女問わず、加熱式たばこや電子たばこに手が伸びる気持ちはわかります。

結論から述べましょう。加熱式たばこに関しては、ふつうの煙草ほどではないにせよ、トリキュラーとの併用で、血栓症リスクを高める因子を含んでいると考える必要があります。というのも、少量とはいえ、加熱式たばこにもニコチンが含まれるからです。ちなみに電子たばこにはニコチンが含まれないので、併用については特に問題はないと考えられています。

とはいえ加熱式たばこの場合一酸化炭素が含まれませんので、その点では、危険性はやや大きく低下するのではないか、と推測されます。とはいえこれについては明確な科学的データがあるわけではないので、あくまでも憶測の域を出ないと考えるべきでしょう。つまり、トリキュラーと加熱式たばことの併用は、おすすめはしないけれど、一般的な煙草よりはいく分マシ、という程度にお考えいただければと思います。

ふつうの煙草にしろ、加熱式たばこにしろ、なければないほうが身体には良いものなので、トリキュラー服用のタイミングで、完全禁煙するという考え方も悪くないでしょう。